Moodle4.5でのAI機能の設定方法とOllama連携
MoodleのディスカッションフォーラムとAI機能の紹介
AIによるコンテンツ生成機能
Moodle 4.5では、TinyMCE というHTMLエディターが採用されています。
普通に手動でテキストを入力することもできますし、メニューから生成AI機能を利用することもできます。
例えば、「フォーラム」(ディスカッションボードのこと)で「ディスカッショントピックを追加する」ボタンを押すと、自分のスレッドを開始でき、TinyMCEで投稿を作成することができます。
Moodle 4.5から採用されたAI機能には、以下の2つのメニューがあります。
- AIテキスト生成
- AI画像生成
まず、「AIテキスト生成」を試してみます。
Moodle上でユーザがAI機能を使うときは、初回は最初に生成AIの利用に関する承諾を求められます。
「承諾して続行する」をクリックすると、テキスト生成の画面に進めます。
テキスト生成の流れ
- プロンプト(生成したい文章の内容)を左側の入力欄に記入
- 「テキスト生成」ボタンを押す
- 右側の欄に生成された文章が表示される
例えば、「東京に行くと感じること」というテーマを入力してみます。
テキストを生成すると、AIが回答を作成してくれます。
再生成機能
同じプロンプトを入力しても、生成AIは毎回異なる文章を作成します。
「再生成」を押すと、別のバージョンの文章を生成できます。
文字数の調整
文章が短すぎる場合、プロンプト文中で文字数を指定して生成することも可能です。
ただし、厳密に500文字などと指定しても、必ずしも正確な文字数になるわけではありません。
例えば、「もう少し長い文章を生成したい」と指示すると、適切なボリュームの文章が作成されます。
AIが生成した文章はそのまま使用するのではなく、必要に応じて編集して利用すると良いでしょう。
AI機能の利用制限とエラー
制限に引っかかった場合
AIのテキスト生成を試していると、「何か問題が発生しました」というエラーメッセージが表示されることがあります。
これは、Moodleのサーバーが止まったわけではなく、利用回数の制限によるものです。
Moodle 4.5のAI機能は、OpenAIやAzureと連携して動作します。
APIキーを取得し、利用するごとに課金が発生します。
例えば、大学で500人や1万人の学生が利用する場合、短時間で数千円~数万円のコストが発生する可能性があります。
そのため、1時間あたりの利用回数を制限できる設定が用意されています。
Moodleの設定変更
サイト管理者が利用回数の制限を調整することができます。
Moodleの管理画面には、AI機能に関する以下の設定項目があります。
- ユーザーごとの最大リクエスト数(1時間あたりのリクエスト制限)
- サイト全体の最大リクエスト数(グローバルレートリミット)
デフォルトでは、ユーザーごとに10回、サイト全体で100回が上限に設定されています。
今回のデモでは、意図的に2回に設定していましたが、試せるように15回に変更しました。
設定を変更すると、より多くの回数AI機能を試せるようになります。
まとめ
Moodle 4.5には、新しくAIコンテンツ生成機能が追加されました。
AIテキスト生成やAI画像生成を活用して、学習やディスカッションの効率を向上させることができます。
ただし、大人数での利用時にはコストと利用制限に注意が必要です。
管理者が適切な制限を設定しながら、効果的に活用しましょう。